COLUMN / INTERVIEW コラム・取材記事
自分で考え常に成長するジュニアラガール~笑顔で迎える中学生最後の全国大会へ~
―今までで一番印象に残っている試合は?―
まほちゃん:私とななちゃんは、小学校の時に中国地区で3位になって関西大会に出場してことがあって、3位になった時の試合が一番印象に残っています。
―その時、どんなプレーが良かったですか?―
ななちゃん:私は「ハーフ※」っていうポジションで、予選の時、何回か自分でトライできたのが良かったし、一番覚えてます!
※ハーフ…別名スイーパーとも呼ばれる。最後尾からチームの最後の砦としてラインをコントロールしたり、スペースを消したりして敵の攻撃を阻止する。またディフェンスだけでなく、オフェンスの時には常に攻撃の中心としての役割が求められるポジション。
―全国大会に繋がる試合がこれからあるそうですが、目標を教えてください。―
全員:3位以内!!
ななちゃん:予選になる関西大会で3位以内に入って、全国大会に行くのが目標です!
―今、中学3年生で高校進学も迫ってますが、これからどんなことを頑張りたいですか?―
ななちゃん:高校に進学したら学業に専念しようと思ってるんですけど、これからもドルフィンズの練習の手伝いに来て、ラグビーには関わっていきたいと思ってます。
まほちゃん:今までは広島県内に女子ラグビー部のある高校がなかったけど、崇徳高校に女子ラグビー部ができたから、まずはそこでラグビーを続けられるように頑張りたいです。大人になってもスポーツに関わっていたいと思ってます!
さきちゃん:まだ進路とか迷っているんですけど、高校生になったら将来の夢のために、今よりたくさんのことができるようになると思うから、将来の夢のために頑張れたらいいなって思います。
―最後に大会に向けて意気込みをお願いします。―
まほちゃん:コロナの影響で大会が中止になって試合ができないこともあったけど、これまでたくさん練習してきたことを、全部発揮できる大会にしたいです!
ななちゃん:ドルフィンズは「試合も練習も楽しむことを忘れず、最後まで全力でやる」っていうスローガンがあるので、練習の成果を発揮しつつ、楽しむことや一生懸命することを忘れずにプレーしたいです!
さきちゃん:みんなでボールを繋いで、一人一人が活躍できる試合にしたいです!
中学3年生ながらしっかり受け応えをしてくれた3人のラガール。インタビュー中は笑顔で談笑していても、いざ練習が始まって、見せる真剣な表情や、チームの中心でプレーについて話し合いをする姿を見ると、技術の向上だけでなく、人間性の成長もすることのできる場所であると感じた。彼女たちが大人になった時、ラグビーで培った「コアバリュー※」の精神で、社会で活躍することを願っている。
※コアバリュー…ラグビーを通じて人格修養する基本精神として「品位、情熱、結束、規律、尊重」の5つの意味を表す。
【広島ドルフィンズ】
2020年1月に創部した女子中学生を対象としたラグビークラブ。広島県内だけでなく、中四国地方の女子中学生ラグビー選手の育成・普及を目指し活動している。7月に出場した7人制関西大会では全体5位。惜しくも全国大会出場は逃すも、10月に開催される12人制関西大会での上位進出を目指す。
本取材にご協力いただきました広島ドルフィンズの関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(文・インタビュー矢上/写真チーム提供・河本)