取材記事

V1を目指して突き進め!新戦力と若手の活躍に期待

大野石油広島オイラーズ 増田美久・牛頭七海・土岡真央

諦められなかった、バレーボールへの思い

―バレーボールを始められたのはいつですか?

増田:中学1年生です。

牛頭:私も中学1年生。

土岡:私は小学1年生。

増田・牛頭:すごい、早い!

土岡:実はバレーボール歴は長いんです(笑)。もともと親がソフトバレーをしていたので、練習について行ってたんです。そのすぐ隣でバレーボールのスポーツ少年団が練習をしていたので、やってみたいな~っと思いながら見ていました。すると、たまたま知り合いがスポーツ少年団に入っていたので、自分も入ってみることになったんです。

―大野石油広島オイラーズに入るまで、長く熱心にバレーボールを続けている理由は?

増田:やっぱりバレーボールが好きなんだと思います。好きじゃなかったらここまで続けられていないと思います。

土岡:それもあるけど、正直、私は高校3年のときになりたい職業が見つからなくて。大学に進学する意味を見出せなかったので、それならバレーボールを続けようと思いました。

牛頭:私は、コロナ禍で大学4年のときに試合があまりできなかったんですよね。うちは父が昔バレーボールをしていたので、母は試合を観るのが大好き。最後にあまり試合を観せてあげられなかったことが、大野石油広島オイラーズに入ってバレーボールを続ける理由として大きいです。

増田:分かります。実は、バレーボールは大学で辞めるつもりでいました。もうやり切ったかなって。でも、まさかの最後の年が、コロナ禍で試合がほとんどできなくて…。不完全燃焼のままでは終われないと思い、続けることにしました。

土岡:あと、バレーボールをやっていたら、ほかのスポーツもそこそこできるのが良いなと思います。バスケットボールとか、球技ならそれなりにプレーできそう。自分的には、バレーボールが球技の中で一番難しいと感じています。

増田:たしかに、ほかのスポーツをしている人から、バレーボールは難しいよねって言われることが多い気がします。

土岡:回転をかけるとか、ボールをコントロールするとか、やっぱり難しいですよね。

―現在、2021-22シーズンへ向けて準備を進められていると思いますが、個々の課題はどんなことですか?

土岡:調子が良い日と、なんかダメだなっていう日があって、ずっといい状態をキープできない。ルーティーンをこなすとかして、メンタルを整えるようにしたらいいのかもしれません。コンディションの波をなくしたいです。

牛頭:たしかに、波がなく一定のパフォーマンスを常に出したいですよね。とにかく今は新しい挑戦に向けて、ドキドキしています。

増田:私はブロックを強化しないといけないと思っています。そのためには、形を崩さないように飛ぶとか、手を出す位置とか、常にたくさんのことを意識しないといけません。最近、体幹を強くするように先輩に言われているので、トレーニングを強化して頑張りたいです。

いつも応援してもらえる存在であるために

―では、プライベートの話に移ります。増田選手と牛頭選手は神奈川県から来られました。広島での生活はどうですか?

牛頭:自転車の通行量の多さに驚きました。私も自転車で通勤しているのですが、自転車の専用道路があるのがすごいです。あと逆に、自転車や通行人が渡れない交差点が街中にあることにも驚きました。でも、広島市内なら自転車でどこへでも遊びに行けて良いなと思います。

増田:私は路面電車にびっくりしました。自動車免許を取るときに路面電車を想定したコースがありましたが、本当に使うことがあるんだな〜って。車道と線路が並行していて、車と電車が並んで走るのが不思議な感じ。運転するのが難しそうなので、私もいつも自転車で移動しています。

牛頭:増田さんとはよく一緒に行動しているので、二人でコストコに行ったりします。

増田:パン、牛乳、お肉とかを買ったりしています。

土岡:自転車もいいですが、路面電車やアストラムラインなどに乗ったら、いろいろなところに行けますよ。あと、広島市内から離れた場所にも遊べるスポットがたくさんあります。世羅町では、果物狩りができたり、チューリップやひまわりなど花が見れます。そこまで交通量が多くないので、車の運転の練習がてら出かけるのもいいですよ。

牛頭・増田:え~知らなかった、絶対行きたい!

―普段はガソリンスタンドで勤務されているんですよね?

土岡:実は人と話すのが得意じゃなくて、特に一対一で話すのが苦手なんです。洋服とかを買いに行っても、店員さんに声をかけられたくないタイプ(笑)。でもガソリンスタンドは接客業だから、だんだん人と話すのに慣れてきて、最近では買い物中に話しかけられても嫌じゃなくなりました(笑)。

牛頭:私も人と話すのは苦手です。でも、背が高いし苗字も珍しいから目立つみたいで、お客様からよく話しかけていただきます(笑)。会話は得意ではないけど、お客様と話をするときは楽しいです。

増田:私は、給油の車が何台も続いて、洗車もあって…という忙しいときが大変で、まだ慣れていないかもしれません…。

―では最後に、2021-22シーズンへの意気込みをお願いします。

増田:初めて迎えるシーズンで、想像できないことも多く緊張しています。あまり考え過ぎず、チームに貢献できるようガムシャラに頑張っていきたいです。

牛頭:これまでチームを応援してくださっている方に、私のプレーを初めて見ていただくことになりますが、すごいと驚いてもらえるようなプレーをしたいです。個人としてもチームとしても、精一杯取り組んでいきたいです。

土岡:いつも、応援したいと思ってもらえる選手やチームでありたいと思っています。この気持ちを持ち続けていき、結果にもつなげていきたいです。応援よろしくお願いします!

大野石油広島オイラーズは、11月6日(土)に地元広島の猫田記念体育館にて今シーズンの初戦を迎える。V2優勝、そして悲願のV1昇格へ、地元広島出身の土岡選手と新加入の牛頭選手・増田選手に注目いただき、ぜひ現地にて大野石油広島オイラーズを応援していただきたい。


増田美久

Miku Masuda

1999年3月15日生、神奈川県出身。ポジション:ミドルブロッカー。173cm、62kg。指高227cm、最高到達点291cm、サージャントジャンプ60cm。神奈川大学を卒業後、2021年に大野石油入社。背番号4番。

牛頭七海

Nanami Gozu

1998年4月3日生、神奈川県出身。ポジション:ミドルブロッカー。177cm、64kg。指高228cm、最高到達点290cm、サージャントジャンプ51cm。松陰大学を卒業後、2021年に大野石油入社。背番号8番。

土岡真央

Mao Tsuchioka

1999年7月8日生、広島県出身。ポジション:リベロ。159cm、59kg。指高201cm、最高到達点254cm、サージャントジャンプ50cm。誠英高校を卒業後、2018年に大野石油入社。背番号17番。

【大野石油広島オイラーズ】
1993年春、OSC広島(大野石油スポーツクラブ)として創部。初代監督に石井辰郎氏(元安田女子高監督)を迎え、地元出身の選手6名でスタートした。2002年、東西統合された地域リーグで2位ながらプレーオフ優勝、悲願のV1リーグ(現V・チャレンジリーグ)に昇格した。2017-18シーズンから原秀冶(元ソウルオリンピック日本代表)監督を迎え、競技力向上を目指している。チーム名の「オイラーズ(OILERS )」は、「Only Indivduais Learning Everyday Reach Success」の頭文字をとって命名。毎日こつこつと学び続ける者や、職場や練習で学び成長し続ける者だけが成功を勝ち取り、勝利を掴もうという意味が込められている。


本取材にご協力いただきました、大野石油広島オイラーズの関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(文・インタビュー:前岡/写真:岡崎)