COLUMN / INTERVIEW コラム・取材記事
V1を目指して突き進め!新戦力と若手の活躍に期待
広島県広島市に本拠地を置くV.LEAGUE DIVISION2 WOMEN所属のバレーボールチーム「大野石油広島オイラーズ」。「One for All,All for One ~1人はみんなのために。みんなは1人のために~」をスローガンに掲げ、拾ってつなぐ粘り強いチームプレーで、V1入りを目指している。
11月6日(土)から始まる2021-22シーズンに向けて、2021年に加入した注目の増田美久選手と牛頭七海選手、4シーズン目を迎える広島出身の土岡真央選手に集まってもらった。
お互いの強みを発揮して新シーズンに挑む
―まず、初めてのシーズンを迎える増田選手と牛頭選手にお聞きします。大学との違いやチームの雰囲気など、どう感じておられますか?
牛頭:大学のバレーボール部には、トレーナーやアナリストなど専門のスタッフがいなかったので、大野石油広島オイラーズは環境が大きく違うと思いました。大学では、自分たちでデータを取ったり、分析したものを紙に書いたりしていました。
増田:私の大学にもトレーナーがいませんでした。それに比べると、やっぱり大野石油広島オイラーズはトレーニングがしっかりしていますね。専門的です。
土岡:チームの雰囲気もいいですよね。年齢関係なく仲も良いです。
牛頭:分かります。社会人は上下関係が厳しそうなイメージがありましたけど、全然ないです。あと、練習前に一人が日替わりで、その日感じた課題を発表するのも初めての試みで新鮮でした。
土岡:練習メニューは決まっていますが、その内容によって個々で意識を変えたりしますよね。
牛頭:はい。一人ひとりがチーム全体のことを考えるきっかけになるのが良いことだなと思います。練習試合の前であれば、その反省を生かすことも多いです。目標や意識することが明確になります。
―それぞれのプレーの強みについて教えてください。
増田:土岡さんはどんなボールでも拾ってくれます。
牛頭:本当に何でも拾ってくれる。私のポンコツなブロックでも(笑)。頭が上がりません。
土岡:(笑)
増田:本当に、いつもご迷惑をおかけしてまして…。
牛頭:なんか、気付いたらそのコースにいるって感じですよね。
増田:あ、いる!ってびっくりしますよね。コースを読んでいるんですかね? あと、オーバーハンドパスの強さがすごいです。驚きました。
牛頭:私も、最初の頃にすごく思った…。こんなところにオーバーが飛ぶんだと思って。
※土岡選手は守備に特化したレシーブ専門のポジション。相手の強いサーブやスパイクのレシーブを正確に返したり、味方がブロックしたボールを拾い攻撃に繋げることなど、チームの失点数を減らし、貢献する。
土岡:それは高校時代に鍛えられました。褒めてもらってうれしいです(笑)。照れます(笑)。でも、二人もすごいんですよ。このタイミングでラリーを止めてほしいって思っているときに、しっかり止めてラリーを終わらせてくれます。
増田・牛頭:いやいや、そんなことないないないない!
土岡:いやいや、ありますって! めっちゃラリーが長くて、止めてほしいって願ってたら止めてくれて、あ~助かったって思う。やっと終わった!って。ラリーが続いているとき、ミドルブロッカーとして前線にいる2人はあちこち動いて飛ばないといけないから、よく対応できるな、すごいなって思っています。
牛頭:うれしいです。あと、自分ではスピードに重きを置いています。大学のとき、パワーがあまりなかったので、人のいないところに速く打つように監督から言われてきました。それが身についていて、速い攻撃が得意になっています。身長を生かしたプレーもしたいと思っていて、相手からのフェイントを相手の頭上で触れて返すようなプレーもできます。
土岡:高さのある攻撃ができるのは助かります。
増田:私は、自分で言えるような強みは何もないです…。
牛頭:ありますよ。ラリーが続いたとき体力的に苦しいのに、裏に走ってブロード攻撃※をできるのがすごい。トスと合わなければ態勢的にもきつかったりするけど、ラリーが長いときこそ裏に走って攻撃の幅を広げることが大事。結構走るので体力を使うのに、そういうプレーができるのは羨ましいです。
増田:ありがとう。タフさには自信がないけど…頑張ります。
※ブロード攻撃とは、アタッカーが左または右に幅広く移動しながらアタックする攻撃のことで、移動攻撃とも呼ばれる。基本的にネットとほぼ平行に走り込み、体が横に流れながらのアタックであるため、相手はブロックしづらくなると言われている。