COLUMN / INTERVIEW コラム・取材記事
日本一の強豪を牽引する2人の若きリーダー
広島開催の平和カップで優勝して恩返しを
―ちなみに、今までで一番印象に残っている大会はありますか?
内本「一番嬉しかったのは、大学4年生の全日本大学選手権で団体戦を優勝したときです。キャプテンをやっていたからというのもあるし、試合に出場する6人全員が4年生で、ずっと一緒に戦ってきた仲間と優勝できた喜びが大きかったです」
広岡「先ほど話した、日本リーグ10連覇をかけた試合が一番印象に残っています。今YouTubeで試合を観返しても鳥肌が立ちます。負けた試合でいうと、高校3年生の時のインターハイ決勝が忘れられません。僕がチャンスボールをミスして優勝を逃したんです。相当悔しくて、夢にも出てきました。今でもSNSなどでインターハイという文字を目にすると、当時の悔しさがこみ上げてきます」
―3月12日(土)、13日(日)には「第2回平和カップひろしま国際ソフトテニス大会」が開催されます。
内本「広島の方々が応援に来てくださるのがうれしいです。チーム全員が日本代表クラスの選手なので、全員に注目していただきたいです」
広岡「最近はコロナの影響で無観客開催などがあったりと寂しい思いをしていました。広島開催なので、普段から自分を応援してくださっている方も来場しやすいですし、この大会で優勝することが恩返しになると感じています。特別な大会だと思って頑張ります」
―では最後に、今後の目標や意気込みを教えてください。
内本「今年はアジア競技大会(中国杭州市)が開催されます。そこでまずは日本代表を目指し、金メダル獲得を目標に取り組んでいきます。それと、夏に開催される全日本実業団選手権で優勝して王座奪還をしたいと思います」
広岡「内本さんと同様で、まずアジア競技大会の代表予選会が3月と4月にあるので、そこに向けてしっかりと体を仕上げていきたいです。代表に選ばれるからには、金メダルを持ち帰りたいと思います。あと、まだ個人としての全日本タイトルを一度も取ったことがないので、まずは一つ取りたい。団体戦では、平和カップ、全日本実業団選手権、国民体育大会、日本リーグの4冠を目指していきたいと思います」
内本隆文
Takafumi Uchimoto
1998年2月19日、大阪府出身。2020年入社。2016年、初代表となったアジア選手権でシングルス優勝。早稲田大ではキャプテン務め、2019年全日本大学選手権団体優勝、シングルス優勝を果たす。
広岡宙
Sora Hirooka
1999年6月2日、兵庫県出身。2018年に高卒で入社。2014年に世界ジュニア大会U-15ダブルス優勝、2019年アジアジュニア ダブルス金・シングルス銀、ジュニアオリンピックカップ シングルス優勝など。
NTT西日本ソフトテニス部
広島市を本拠地として活動。日本最高峰の大会である日本リーグで前人未到の11連覇を達成(25回目の優勝)するなど、全国屈指の実力を誇る。約60年前、創部当時のソフトテニス部長が選手を集めて伝えた「軟式庭球部員は社員の模範たれ」という理念は、今もなお、色褪せることなく選手に受け継がれている。
本取材にご協力いただきましたNTT西日本ソフトテニス部の関係者の皆様、本当にありがとうございました。