COLUMN / INTERVIEW コラム・取材記事
静寂から生まれる注目のパラ競技~銅メダル獲得の女子ゴールボール~
中学卒業まで過ごした広島の先生方からメッセージ
重岡しげおか伸のぶ治はる:広島県立広島中央特別支援学校 校長
広島県におけるパラリンピック聖火の集火・出立式に向けて、特別支援学校の生徒は様々な思いや願いを込め「未来の火」を作りました。この火に込めた思いを高橋利恵子さんは銅メダル獲得で実現し、特別支援学校の生徒や保護者、職員に勇気と感動を届けてくれました。本当にありがとうございました。今後も心の中に「ネバーギブアップ」「未来の火」をともし続け、3年後のパリ大会での金メダル獲得を期待しています。
松坂まつざか加代子かよこ:広島県立広島中央特別支援学校中学部第1学年~第3学年の担任
カープ、サンフレッチェだけではない広島県の誇り、ゴールボール日本代表選手の高橋利恵子さん。あきらめない心と銅メダルを獲得したときの笑顔は、私たちに夢と希望を与えてくれました。未来に向かって羽ばたいてください。
樋口ひぐち正美まさみ:広島市立本川小学校弱視通級指導教室の担当(1年~6年)
テレビで活躍している高橋利恵子さんの姿を見ながら、小学生の頃のことを思い出しました。
それは、体育でハードルが見えにくく跳べない、でも、走って跳べるようになりたいと言った時のことです。その時、何度も何度も練習してタイミングをつかんで最後には、跳べるようになりました。そんな挑戦する心がきっとパラリンピアンにつながっているんだと思います。これからのご活躍にも期待しています。本当におめでとうございます。
ありのままで飾らず、親しみやすい人柄がインタビュー中に滲み出ていた高橋選手。大学院での学業もお忙しいところ、取材にご協力いただきましてありがとうございました。
高橋 利恵子
Rieko Takahashi
1998年生まれ。広島県広島市出身。目の病気で生まれた時から視力が弱く、高校2年生の時に教員に誘われゴールボールを始める。大学3年生で日本代表に選出。安定した守備が評価されセンターとして活躍し、東京2020パラリンピックに初出場。筑波大学大学院所属。
(文・インタビュー 大須賀あい/写真・日本パラリンピック委員会・日本ゴールボール協会提供)