COLUMN / INTERVIEW コラム・取材記事
2年連続全タイトル獲得へ。絶対負けられない勝負の広島シリーズ。
タイトル獲得へ負けられない広島シリーズ
―再び、日本リーグについてお聞かせください。連覇に向けて負けられない試合が続きますが、その中でもポイントとなる試合は?
松本選手:もちろん全部重要な試合です。その中でもやっぱり南都銀行とSONYと対戦する広島シリーズの2戦ですね。
三橋選手:ここから1か月試合がないんです※。日本リーグが再開する10月9日の試合(vs駿河台 5-0で勝利)の入りは重要だと思っています。ここから試合が隔週で続いていくので。この試合で自分たちがやりたいホッケーができて、良いゲーム展開ができれば勢いに乗れると思うんです。なので、そこで躓(つまず)かないようにしたいですね。
※9月16日にインタビュー。新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった全日本社会人ホッケー選手権大会(9/18~9/22)と国民体育大会(9/30~10/4)が組まれており、日本リーグは一時中断となっていた。
―松本選手が挙げられた試合は、ホーム広島での開催です
松本選手:会場にいる方みんなが自分たちの味方なので、大きな力になりますね。
三橋選手:たとえ無観客だとしても、会場にいる関係者の皆さんや試合運営をして下さる方含め、みんな顔見知りなので、近くにそういう方がいるところで試合できるのはやっぱり強みですね。あとは、移動がないのも大きいですね。
松本選手:(大きく頷く)
三橋選手:県外の遠征だと前日入りするんですが、ホテルの周辺で軽く体を動かすくらいしかできずに、前日ホッケーができないんですよ。けど、広島での試合だと前日も最終確認ができるし、そういう面でもアドバンテージになりますね。
―改めて、個人としての目標をお願いします
三橋選手:正直、歳も歳なので(笑)、体力的にしんどいところもありますけど、コンディションを整えたり、ホッケーの戦術を理解したり、コミュニケーションをとるなど、試合に向けての準備が重要なので、しっかり準備します。自分にできること、自分にしかできないパフォーマンスを試合で100%発揮して、チームに絶対必要で不可欠な選手になれるようなプレーをコートで表現したいと思います。
松本選手:今年からポジションが変わったので、ゲームコントロールの部分で貢献したいと思っています。去年まではディフェンスだったので、もちろん攻撃に参加していたんですけど、「守備」を一番意識していたので、今年は守備も攻撃も含めてゲームコントロールをして、周りの選手を動かせるようになりたいと思います。
―最後に、応援して下さる皆さんへメッセージをお願いします
松本選手:今年は全試合無観客での開催ですが、ライブ配信※もあるので、画面越しに応援してもらえると嬉しいです!全タイトル獲得に向けてチーム一丸で頑張ります!
三橋選手:自分たちが全タイトル獲得するのはもちろんですが、コカ・コーラのホッケーは面白いとか、ホッケー選手かっこいいなとか、将来、ホッケー選手になりたい!って子供たちに思ってもらったり、ありきたりですけど、観てくださる方に画面越しでも、元気や勇気を与えられるプレーをチームとして頑張りたいです。
※今季の日本リーグはSPOZONE(https://www.spozone.jp/)にて配信。これまでの試合のアーカイブやハイライトを配信中。
和気藹々とインタビューに応えてくれた松本選手と三橋選手。普段の明るく親しみやすい雰囲気とはギャップを感じる2人のプレー姿をぜひご覧いただきたい。
ファイナルステージ、そしてタイトル獲得へ向けて重要な10月23日、24日の2戦を、ホーム広島広域公園第二球技場にて、有観客で行われることが決定した。フィールドで躍動する2人へ、そしてコカ・コーラレッドスパークスへ、スタンドから声援を届けよう。
松本夏波
Natsuha Matsumoto
1995年7月31日生、滋賀県出身。ポジションFB(フルバック)。天理大学を卒業後、コカ・コーラレッドスパークスホッケー部へ入団。2011年~2013年はユース・ジュニア日本代表、2017年からはシニア日本代表として国際大会でも活躍。東京2020オリンピックでは、さくらジャパンの一員として全試合出場を果たした。今季からポジションをコンバートしたことで、攻守にわたる活躍に期待。
三橋亜記
Aki Mitsuhashi
1989年9月12日生、宮城県出身。ポジションFW(フォワード)。山梨学院大学を卒業後、コカ・コーラレッドスパークスホッケー部へ入団。これまで130試合以上の国際試合に出場するなど、さくらジャパンの主力としても活躍している。東京2020オリンピックはバックアップメンバーでの選出となったが、予選第3戦の豪戦に出場し、ロンドン五輪・リオ五輪に続き3大会連続五輪出場を果たした。
本取材にご協力いただきました
コカ・コーラレッドスパークスホッケー部の関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(文・インタビュー 矢上/写真 チーム提供・向畑)